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暫く話して、悟史は立ち上がり、帰っていった。
「じゃあまたね」
悟史は、二人の顔を交互に見て手を軽く上げた。
「悟史くん、またね。連絡する。ちゃんと電話出てよね」
少し拗ねるように言う抄の姿が新鮮であり、意外だった。
「うん。わかった」
悟史は、笑って店を出て行った。
「あの人、なかなか連絡 取れないんだよ」
抄は、悟史の後姿を見送りながら言った。
「そうなんですか」
準は、一緒に悟史の背中を、見送る。
「なんか面白い人ですね」
「だろ?なんか変わってんだよ」
抄は、楽しそうに言うと、さて、と準の顔を見た。
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