いきなりです

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「着いておいで」 蒼い髪の青年は俺達の事を確認すると、カウンターがあるであろう方向に歩き出す……とは言ったがそれほど距離があるわけでもなく、ものの数十秒でカウンターに辿り着いた 「ルルファ、今大丈夫かい?」 「ナンパならお断りですよ、アルトさん」 「君にナンパなんて真似、怖くて出来ないよ。お客さんだ、新しく登録したいらしい。必要事項は聞いといたから後は誓約書を書いてもらって」 必要事項ってのはあの脱退が難しいとかそういうのか?あれは必要事項だったのか 「またそうやって私の仕事を盗る…最近仕事がなくて暇なんですけど?」 「ははは、ごめんごめん。とにかくこの五人に誓約書を書いてもらって。私はガイルの奴を探してくる」 「はいはい、分かりました。それじゃあ皆様、ギルド【栄光の剣】及びグランディアの首都、ユークリッドへようこそ。細かな説明はアルトさんがしたようなので省きますが、よろしいですか?」 「あ、あぁ。それでいい」 「ん?私の顔に何か付いてますか?それとも惚れちゃいましたか?いや~可愛いって罪ですね~」 いやそういうので驚いてるんじゃないんだよ あなたの容姿が某携帯獣スペシャルの黄色さんに似てるから驚いてるんだよ 「他人の空似ってやつかね~」 「…レッドさん…は…?」 「居たらいいね。居たらバトル開始だ」 「しっかし良く似てんな…異世界ならなんでもありか」 「ん~?まぁ良いでしょう。細かい話は好きじゃないですし」 それで良いのかカウンター職 「ではこちら誓約書ですね。あぁ後申し遅れましたが私、ギルド【栄光の剣】のカウンターをやらせて頂いております、ルルファ・イエローと言います。ギルドのお仕事は私が斡旋してますので、今後ともよろしくお願いします」 「あぁ。よろしく頼む…自己紹介はこっちで代用でいいか?」 「えぇ。私としても書類の方が覚えやすいので」 ルルファさんはニッコリと微笑むと俺達五人に誓約書を手渡した そこに書かれている内容は以下の通り ・働かざる者食うべからず ・私闘は断固許しません ・死んだら化けて出るな。迷惑です ・学生の本分は学業、学校サボってギルドに来るのは駄目です(特別な事情がある場合を除く) ふむ、多少おかしいのもあるがシンプルで結構だな
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