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「君達を異世界に転生させようと思います」
自称神がそう言った瞬間、後ろ四人が息を飲むのが分かった
そりゃそうか、いきなり死んだと言われた後にこれまたいきなり異世界に転生させると言われたんだから、迷うのは仕方な……
「「「「なにそれ楽しそう」」」」
…仕方なくなかったようだ
よく考えたらこの程度で動じるような奴等じゃないか…
「じゃ、じゃあ話は決まったね、今から君達を異世界に転生させる。その世界は君達で言う…そうだな…FFとかそういう世界だから」
となると魔法やらなんやらがあると…ほむ
「当然魔物とか居るから生きづらいだろう。転生前に色々サービスしておくから、頑張って生きてね。それじゃあ」
自称神が手を振ると、突然謎の浮遊感が身体を支配した
その原因はすぐに分かった。何故なら…
「じゃ、ここから下に真っ直ぐ落ちれば着くから。行ってらっしゃい」
「そういうのは先に言っとけぇぇぇぇぇ……!!」
俺は突如足元に出現した穴に落ちながら自称神に向かって叫んだ
聞こえたか聞こえてないかは知らんがな
「さぁてと、彼等はここからどんな風に歩むのかな?楽しみだねぇ…」
回想はここで終わりだ。あぁ長かった、説明ってのはあんまり得意じゃないんだよ
さて、改めて周りを見渡して見ると…
・岩
・川
・木
・草
・明らかにこちらを獲物を見る目で見ているカマキリ
「……………………」
「……………………(´・ω・`)エサ?」
「いや、そんな顔されてもな、俺達餌じゃ無いぞ」
「……………(*゜Q゜*)ナント!」
「意外だったのか。いやまぁこんな所に寝てる俺達も悪いんだがな、とりあえずここは双方退かないか?」
「……………('◇')ゞソウシヨウ」
カマキリは器用に手の鎌で敬礼をするとそのままのしのしと森の中へと帰って行った
「あれ?俺なんかカマキリと会話してね?」
あのカマキリの知能が高いのか、もしくはサービスとやらで翻訳機能が付いたのか…なんにせよ何事もなく終わって良かった
「「「「きゅー……」」」」
「こいつら起きるまで何もなきゃ良いけど…」
わざとフラグ立ててみたり
フラグってのは乱立すればするほどクラッシュしやすくなるのさ
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