その国、伝説

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目の前に太い柱が立ったのは、男が砂漠に倒れこんだ、すぐの事だった。 『おい!』 毛深い柱の上から野太い声がした。 俺の死期を悟った天使が迎えにきたのなら、こんな野太い声の天使じゃ嫌だな… いや、死神の方かな… 意味の無い考えが男の頭をよぎった時 『おい!お前!』 また1度、獣臭放つ柱の上から声がした。 聞き覚えのある声だった。 これなら、まだ死神の方が良かったな、と男は思った。
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