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砂馬と呼ばれる4本足の動物にのった兵士は、暑苦しい鎧に身を包んでいた。
砂馬の足元に倒れた男を見下ろし、兵士はもう1度声を発す。
『おい!お前!顔を上げろ!』
男は よりによって、何でこいつに見つかるんだよ…
と、自分のツキを悔やんだ。
この兵士にだけは 見つかりたくなかった。
しかし、いつまでも倒れたままにもいかず、男は痛む身体を少しづつ持ち上げた。
兵士は手に持つ紙を凝視しながら、男の顔を睨みつけた。
『少しデータと違うな…』
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