7人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
四日目 祭囃子Ⅲ
「覚えてきた?」
「何を」
「いや何って…セリフ」
「…あぁ。そういえば台本忘れたから今日はやらんぞ」
「ナァッ!」
「悪いな」
私は悪戯な笑みを浮かべ、一条の方へ向き直した。
わかっているな、一条。
「嘘はいけないよひよりちゃん」
この瞬間、私の『かったりぃ学祭の準備なんか付き合ってられるかボケっていうか私は最初からやる気なんかなかったんだからやらないぞ』計画が消える。
「そうなの!?ひよりちゃん!!」
「一条!!貴様ァ!!」
「ひよりちゃん!!どうなの!?」
「うッ!」
完璧な計画だったというのに…
「わかったよ…でればいいんだろう…でれば…」
ハァ…まぁた死にたくなった…
最初のコメントを投稿しよう!