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夢の余韻。
夢を見た。
君が、笑う夢を。
夢の中の君は、あの日と同じように笑ってて、それを見ているだけで僕は、自然と口元が緩むんだ。
夢を見た。
君が、泣く夢を。
夢の中の僕は、ただ寄り添う事しかできなくて、あの日と同じように、君の涙を止める事ができない。
君の笑顔も、泣き顔も、まるで水面を跳ねる陽の光のようで。
僕はただ見とれてた。
あの日と同じように、きらきらした君の、表情に。
目が覚めると外は雨。
むせかえる雨の匂いは君の余韻を消して。
ほころんでいた僕の顔は、雨音に濡れてただただ、白く。
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