銀色。
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銀色。
銀色の雨が降る夜に、 一人、川辺を歩く。 挿した傘に水の音が咲いて、 川面に映り込んだ街の灯は、ゆらゆら、ゆらゆら、とめどなく揺れる。 すれ違う人も、街も、銀色の煙のように浮かんでは、消えて。 鼻につく、煙草の匂い。 そういえば、辞めてからどれくらいたったろう? 一秒前に見上げた空は、僕と同じ灰色で。 銀色の雨に染められた傘に、灰色の僕がぶら下がる。
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