霹靂を隠す者

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ま、いいや。 何かどうでも良かったのでシカメは放置。 その後の時間も同じ調子で過ぎて行き…── 今日の授業過程は終了した。 授業と言っても、後日から必要になる物の配付や、校内にある寮に入る者への説明などだ。 なので、今は昼を少し過ぎた時間。 そういえば、担任が放課後に用があるとかなんとか… そんなことを考えていると、教室の扉が開かれて担任の教師が入って来た。 まだ、数人いる生徒達を近い順に見ていき、一番後ろの僕へと視点を留めるとこっちに向かって手を招いた。 もう帰る支度は出来ているから、荷物を持ってそのまま担任に付いて行くことにしよう。 何の用なんだ?多少の事でも対処できるよう思案しておくか… ・・・ 「着いたぞ。そう身構えるな。」 どうやら身構えてる感が体から出てたらしい… 到着した場所は用務員室。の隣の、何も書いてない部屋。更に隣に校長室がある。 その部屋へ入り、すぐ横の扉を抜けて校長室へ。 どうして態々、隣の部屋から入ったんだ? これも気になったが、校長室にまで来たんだ。今は訊かないでおこう。 豪華な椅子に掛ける人物が見えたのだから。
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