霹靂を隠す者

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────── 校長やら教頭、これから受け持たれるだろう教師達の挨拶説明をぼぉーと聞き流し、我慢していた特大の欠伸が出たところで入学式が終了した。 後ろの方に居た僕は挨拶中、やっぱり気になる他の奴をキョロキョロと見ていたが、問題ないだろうさ。 他の奴もやってて目が合ったしね。 とまぁ、適当に見た感じ、優秀そうな奴はちらほらいる訳で… ・・・・いたからなんだ!! 僕は僕の道を行く!! … 入学式が終了した体育館に、何やら貼られたいくつかのボードが運ばれてきた。  「はい、この列とそことそこの列この前に」 平凡中の平凡な外見の教師であろう男が右の方の列に言う。 見ていると、他の教師らが同じ様に動きだしボードの前に集めた。 話を聴いていると、どうやらクラスが今決まったらしく、僕はE組になった。 魔法学校でE組と言えば、なんとなく〝落ち零れ〟のイメージを持つだろう。 でも、そんなことはないらしい。 今、決めたのだから。 と、そんな話は仕舞いにして、、 これから一年間御世話になる教室に移動だ。 さっきの説明の通りなら、これから魔力の測定があるはず。
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