召喚の儀

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『(正直者ダな。貴様ノ名を想像セよ。)』 「(…普通のゴーレムじゃないだと!!お前はなんだ!?)」 『(竜胆 鹿目ダな?我ガ主と為る者ニは試練ハ必要か?)』 「(それ俺に訊いてどうすんだよ!!頭弱いのか!?)」 『(有無、心得た。デは信ジるのだ。我を 己ヲ。ソシて、小さク、冷ヤせ、と。)』 さっきから両者共全く動かず喋らず、雰囲気としては恋人が告白してるみたいな… 何してるんだろ? 「(カナメ〓リンドウが命ずる!…───!!)」 動かないなぁー…ゴーレムの呪いとか? などと考えていると、シカメが急に自分の視界を遮る様にして左手を顔に添え、右手をゴーレムの頭?に向かって星を掴むかの様に伸ばした。。 かと思えば、ゴーレムが収縮していく… 時間は掛からず直ぐに収縮は停止し、シカメと同じくらいの170cm代になり、色が真っ黒になった。 もう契約したのかな?? 『(フム、主の物分かリガ良く容易イな。)』 「(馬鹿にしてるのか?念話にはびっくりしたけどな。)」 『(そうハ見エナかったガ、中々ダ。最後に契約ヲ。我の欠片ヲ1ツ取り、遮るモの無く主ノ心に押し当テよ。)』 「(押し?…服捲って心臓にこれを?)」 魔法円から出てゴーレムの一部、欠片を手に取り、その欠片を持った手を服の下に入れた。 『(直ぐハ苦シいヤも知れぬナ)』 「(え?そうい…)アツ!あああぁぁ゙あ゙焼げる゙ぅ゙ぅうう!!……??収まった!」 本当に焼けてるかの様な叫び声を上げたかと思えば、収まった? 忙しいやつ。
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