召喚の儀

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それを知ってるから、そんな考えに至った訳で、知らなければなんともないただの友達だ。 でも、一度それを考えてしまっては拭い去れない訳で… 「なぁ?もうちょいゆっくり出来ないか?」 「え?…あぁ、うん。」 ダメだ駄目だ。 …歩調の事以外に何があるっていうんだ? というより、僕は今の一瞬の間に何を考えた? … 「おぉ、どうした?大丈夫か?」 思わぬ助け船か、先生の方から声を掛けてくるとは… 「あ、先生 シカ…竜胆の調子が悪いみたいなのでお願いします。儀式の契約が終わってからです。」 「ほう、分かった。また保健室連れて行くか?」 「いや先生、俺は報告序でにここで休憩する。」 「… で、何と契約して何をした?」 「それは…──」 シカメを置いて、、、 早く何を召喚したのか観に行かないと… 終わってなければいいけど。 ・・・  ・・・? もう終わってる? 「躄、どんなのと契約したの?」 「……ギロッ」 あっ・・・ 右手には太い針、左手は汗なのか目に見えて湿ってる。 「痛いからね…ゆっくり自分のペースでいいよ。」 「…コク」 最初は睨み付けて、次は頷くだけと… 相当、余裕がないらしい。 「ねぇ?双子なんだし、やっぱり私の血を使っても大丈夫だとおもうよ?」 「…クイクイ」 「うーん…そお?」 暇ちゃんのイライラが犇々と伝わってくる…
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