召喚の儀

13/22
前へ
/120ページ
次へ
ユニコーンの体高は優に3メートルはありそうだ。 角は1メートル程度か? 長いのは長いんだけど、斜めに欠けて見える。 『フン、処女か。』 喋った!!馬が喋った!! …じゃにぁいな… 落ち着いて、落ち… 「…うん、年齢的にはね。」 『 ? どういう意味だ?』 「あれ?分からないの?モノケロースには理解出来ない?」 『ほう、帰ってよいのか?』 「バイバイ。」 あれ?怒ってない? 『据わっているようだな。? 契約してやっても良いのだぞ?』 「……あれ?まだ居たの?何?」 『…(何故、動じん!ユニコーンよりも珍しいモノケロースだぞ!知っていて何故動じん) その〝年齢的に〟とは、どういう意味なのだ?』 「…教えない。…もしかして、そんな趣味なの?」 『ぬが!違う!主は処女なのだろう!?』 「気持ちわる…ユニコーンだかモノケロスだかなんだか知らないけど、躄の血と魔力に惹かれて出てきといて処女、処女って…最低。」 こういう時、女って怖いわ。 特に暇ちゃん怖いわ、人の召喚したのに平気で口出しするなんてユニケロス(以後、ユロス)に刺されてもおかしくないよ… 『!!お前、(サキュバス?)…いや、なんでもない。』 「な!そう。(何!?見下された!?)」 『さぁ、主よ。契約だ。』 「ぇ? してください、お願い致します。でしょ?」 『何を!主は先に〝我は汝を慕い、信頼し、この血を捧げる。汝は我を試せ。召喚〟と、宣ったではないか!』 怖い、躄が怖い。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加