召喚の儀

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「…勘違いしてる。私は、 〝我、汝を慕い、信頼し、この、血を捧げる。汝は我を試せ。召喚〟って言ったの。 慕う。は、尊敬ね?尊敬は、尊ぶ、…それは、、省略すると、大切にする。って意味。 信頼は、信じて頼りにする。 捧げる。は、差し上げる。で、与える。とか、してやる。の意味。この、で区切ったから、手の平の血を与える。って意味で。  分かった?」 『 』 「…何をすれば契約完了なの?」 『はっ!触れるな!角か、!!な…な…』 項垂れていたユロスの角には簡単に届いたのか、角の根本を掴む躄。 だが、それに気付いたユロスは頭を上げて角から手を離させようとした、、、ら 変な方向に力が入り折れる。 なんてことはなく、ユロスの角を掴む手は左手で血を出した方の手だ。 ここまで言えば分かると思うが、ユロスのあの落胆した表情、(馬に表情なんてあるのか?) 恐らく逃げ帰るつもりだったのに、契約してしまったのだと思う。 心成しか青褪めて見える… 『ぁ…はぁ… 主、躄と言ったな?自分の名はエルk…』 「待って。…クロ、貴方の名前はクロね。」 『だが!…親から…くっ…(もう、どうにでもなれ!)承知した。…』 「…帰っていいよ。次からはちゃんと呼ぶから。」 『…』 …可哀想だ。 でも、世界は広くてこれは御褒美だ!とか声を大にして言っちゃう人もいるんだよね… 「…さよなら、エルクーレ。」 『なっ!!そr…シュン』
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