召喚の儀

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「…疲れた。行ってくる。」 「私も!実はまだ報告してないんだ!」 「…、…ごめんね、碧君。行ってくる。」 「大丈夫。疲れてるんだよね?ゆっくりしてきて。」 「…コク」 はぁ、やっと僕の番か… 三人共、先生の所だ。 何も言われないし、ゆっくりやろ… ・・・ そういえば、こんな針を手に刺してもしも、手に障害がでたらどうするんだ? 最悪、動かなくなるような… まぁ、気にしないで始めよ でも、…そんなこと考えた拍子だ。 どう刺そう… 皆はどこに刺してたかな? 親指の付け根の、丘か? ここでいいな。 手相でいう、金星丘の位置に針を差し入れる。 自分から害となる物を取り入れたこの今にニヤリと笑みを浮かべる僕がいることに不思議と納得してしまっている。…狂ってる。 こんな僕には、どんな化け物が出るのだろうか? 悪魔か?亡者か?…この魔力だ、スライムか? でも、やっぱり思うところはある。 強いのがいい。って … 「我は汝を慕い、信頼し、この血を捧げる。時には汝の思いに応えよう。汝は我を試せ。召喚」 手の平に溜まった血を足元に注ぐ。 成る程、こうなってたのか… 血は地面に染みて赤黒く残ったりはせずに消えていく。 皆も変えてたから、余計かもしれないが追加してみたが… 多分、大丈夫だろう。
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