霹靂を隠す者

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深い溜め息を吐き、外を眺めようと窓を見る。すると、硝子に映る誰かの視線に気付く。 (どこ見てるんだ、こいつ?) それ以外、特に何も考えずにその視線の方へ頭を向ける──、、 もう、こちらを見てはいなかった。 あいつは確か──そう… 体育館で僕がキョロキョロしてた時に目が合った奴の1人 …の筈だ。 そういや、教室に入る直前の、 何か言いたそうな奴。の内にも居たな。 どんな自己紹介してたっけ?? えぇっと・・・ 名前が… まきつか…いざり だったかな?(女) 親がなんとか言ってたな… 他は覚えてねぇや… まぁ、いいか。 「──… 説明は以上。測定に入ります。」 え?あ、もしかして… 魔力測定の説明してたのか? 何をどうするんだ? 訊くか… 誰に? 前の奴は…男だ。まだ、話易い 「(小声)お…なぁ、今の説明なんだけど、変じゃないか?」 「ん?何処が変だったのかちょっと俺には…」 「そうか…じゃあ、繰り返して言ってみてくれよ」 怪訝な顔をされたが、どうやらちゃんと言ってくれるらしい。 僕が聴いてなかったのはバレてなければいいが…
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