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『終わりました。』
「う、うん。傷消えてる…」
『私の手にありますから。』
そう言って僕に見せてきた手には、傷…というより、その部分が小さく欠けて見える。
古い壁画なんかだと、一部が欠けてたりする物があるだろう。それだ。
僕の左手の傷があった部分は治った。ではなく、埋められた。かな?
僅かだけど、皮膚が突っ張る感覚がある。
問題なく動くから大丈夫なんだろうな。
「じゃあ、終わったから~ あ、名前。 僕は枠囲 碧。k…」
『そうですか。では、次に呼ぶ時は左ですか?右?』
いや、うん。そうじゃなくて、…
「君の名前は?シェイプシフターは君の種族名でしょ?君自身、個人?としての名前は?」
『あ、そうですね。大事な事忘れてました…1つ目は、名前。
コフィンと申します。』
1つ目?
『2つ目は先程の契約についてです。貴方の…囲碧?様の魔力300から30頂きました。』
囲碧…
「うん?だから、今は270だね?」
『分かってないです。
回復しませんよ?その30は。私が頂きましたから。』
「ぇ…ぁ…あぁ、把握したよ…
僕の今の魔力上限が270になったんだ…あはは…ハハ、はぁ…」
食われた!こいつに!コフィンに僕の魔力を食われた!!
大事な事を忘れてただって?
大事すぎるよ…
300しかないっていうのに…
『デメリット。私との契約のデメリットがその30です。』
「その言い方だと、メリットがあるみたいだね…」
背が縮んだんじゃないかと思うほどに疲れが…ストレスか
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