召喚の儀

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『はい。頂いた30を担保に増幅して最低100倍にします。』 〝最低〟ね… 「最大は?」 『1000倍と言った所でしょうか?』 千と万とじゃ雲泥の差だ。 「増幅するのはいいんだけど、どこがメリットなの?」 『増幅はすぐに出来ません。1年は掛かります。メリットは私が増幅した魔力を囲碧様に…?どうかしました?』 「僕の名前は枠囲 〝碧〟囲碧じゃない。」 『はあ、続けます。碧様に分けることが出来ます。空きがあれば、ですが。…但し、私を召喚している時に限ります。です。』 マニュアルでも読んでるのか? 「分ける。ね… その魔力って僕が死んだりするとどうなるの?」 『はい、私のものになります。 私が死んだ場合、碧様に返還されます。30が。』 「ん~…分かった。次出る時は自分で最良を判断して。」 『いえ、メリットはもう1つありますよ? 私、色々な姿に変身出来るんですよ?』 裏があるに決まってる。 「但し、でしょ?」 『大きすぎるものには変身出来ません。重すぎるものもです。知らないものもです。』 「そう考えると不便だよね… 武器とかはどうなの?」 『固くもある程度までしかなれません。』 使えない、、 そういや… 「変身以外に出来る事は?」 『声真似ですか?』 「や、声真似できるの?」 変身出来て声も真似れるんだったら使えるかも! 『例えば、コカトリスの産卵の時の鳴き真似とか?亀のご飯…』 「もういい、もういいよ…」 期待した僕が間違ってたよ…
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