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「ぉああ、まず椅子に座ってから魔晶石の上を覆う様に手を翳して、掌から魔力を絞り出せ。兎に角、全身の暖かいものを掌に籠めれば大丈夫。…なはずです。 だな。何処が変なんだ?」
なるほど、──変なところは…
「最初の椅子に座って。ってとこだ。言われなくとも見れば分かるだろ?座れと言わんばかりに引いてあるし。」
「‥‥神経質だな。って言われた事ないか?お前…」
「ぇ~…ないな。神経質かな?」
困った顔をされたが、僕は普通なんだけどな…こいつは?(名前忘れた)
「知ってる限りだと、同世代でそんなこと指摘しそうなのはお前くらいだな。 そうだ、名前なんて言ってたっけ?」
「聴いてなかったのか?ま、こっちも聞いてなかったけど…
と、僕は…こう書いて〝枠囲 碧〟ヘキな?で、そっちは?」
「竜胆 鹿目(リンドウ カナメ)普通読めないよな」
そう言って、竜胆 鹿目は苦々しげに笑う。
「別にいいじゃん。僕なんか、知ってる人にもアオイって言われるんだぞ?」
「あぁ、そっか。女みたいな名前だな? 俺、そっちで呼ぶわ。」
なんか、からかわれてる気分だ…
「ん なら、僕はシカメって呼ぶよ」
「それ、悪口みたいだ」
前に立つ教師が睨み付けてるのに気付かない二人は薄笑いを浮かべる。
その直ぐ後、順番まで廊下に立たされるのであった、、、
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