悪巧み

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球をイメージして、濃く鮮明に… 透明で見えないそれに色を着ける… 色は……雷。 重く速く音を置き去りに… そんなものを僕が制御できるだろうか? 思いながらもやってみる。… バチッ … ん?あれ?足りなかったかな? もっと… んふ…  え? 「ふ…おま、頭逆立ってる。 窓見てみ。」 言われるがまま窓に映る自分の頭を見てみると、…… ・・・短い揉み上げの部分とかまで逆立ってる… これは、、静電気…ああ、今頭に留まってるのか… 手櫛で直…らない!触った方向に逆立つ…僕自身が帯電してるのか? 何処かに金属が…あ、作ればいいのか。 「おい、枠囲。何をしているんだ?その頭はなんだ?さっきまでなんともなかっただろう?」 何で今見てるかな… 一先ず、どうやって誤魔化そう… この静電気…静電気…摩擦だから……金と風を…出来るのか? でも、やったことにしなければ。 「先生は僕の属性知ってますよね?片手ずつに起こして併せようとしたら…です。」 「なんてこったい…えーと、摩擦で静電気が発生した。と…」 「はい。その…発生した電気が予想外で…髪が直りません。抜けるまでこれだと思うので…」 教師からしたら軽く問題児なのだろう、頭抱えてらっしゃる。 「あ~…早く直せよ。」 だそうだ。 さて、どうしよう。 先ず、…無断で雷属性を使用したことが…は、いや、使用禁止されてたっけ?バレなければ問題ないんだよね? じゃあ、、静電気ってことにして、ちょっとだったら…
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