悪巧み

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まぁ、風だから見えずらいのは当たり前。 ハリケーン規模だったら、塵や水が舞い上げられて可視できるけど。 「先生には普通に見えるんですね?」 「当たり前だ。この後の授業で… あ、それもう止めとけ。この後も魔力使うわ。」 「ぇ 多分、大丈夫です。根拠はないですけどね。」 まだ疲れとか感じないし。 「忠告したからな?」  「大丈夫です。」 なんだったら、誓約書を書いてもいいよ。とか… 「フゥ… ぶれないな。 話してる間も崩れない。と… 魔法の才能ありそうだから色々と推薦しておいてやる。」 「はい?」 推薦? 聞き間違えじゃないなら迷惑な! 「じゃあ、適度にな。」 「え、ちょ!…」 … 魔法の才能か… もう呼んでも来ないだろうな。 このくらいだったら、イメージさえ固めれば簡単なのに。 形が出来ればフレームに取っておいて、あとは会話も問題ない。 例えば…色を着けよう。 風は…薄緑かな? ……こんな感じか。 とまぁ、誰かが見てる訳でもない。 見てないよね?…あ、見てたか。 躄が。 でも、心の声だ。 色の付いた風が乱回転してる左手を見てる。 ただ、じぃーーっと 視線に気付いたからには、僕の意識は躄に向く訳で…
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