悪巧み

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授業中だし… 許可もないから怒ってもおかしくないよね… 「あの…勝手なこ…」 「そうか、その手があったか… お前達、今日決めたチームで固まるんだ。」 うぇ?その手って、どの手? 皆が小声で「なんだろ?」「思いつき?」「え、面倒くさっ」 等と囁きながらチーム同士で固まりだす。 鹿目は、すぐ前だからそのままで、薪束姉妹が来てくれた。 「よし、大方纏まった様だな。 あー、思い付きですまないが、チーム同士で固まる様に席替えを、する。」 なんとなく読めてきた… 「お前達から見て、左の前から一班、その後ろが二班、そこが三、ここが四、となるように班を決めてもらう。決まった所からチームリーダーが言いにくるんだ。早い者勝ちだぞ!」 なんだって?早い者勝ち? 三人の意見は…ないな! ガタッ 「碧、3チーム程決まってから…」 「却下。行ってくる。多分、二班と六班が取り合いになるよ。」 「待てって!様子!」 鹿目だ。言いたい事、考えてる事は分かってる。 「先生、三班でお願いします。」 「お?早いな。三だった~…一緒か。移動が面倒だったか?」 「あー、まぁ。」 移動はいいんだ。 人を見てばかりじゃあ息が詰まるし、窓の外を見たい。 と!前の方の班を選んで、あいつ小さいから見通し良いわ~ww なんて思われたくない。
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