悪巧み

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じゃんけんで二班と五班は決まったみたい。 そうなれば、あとはもうどうにでもなれ… てな雰囲気で決まっていった。 そして、僕の席は窓際の最後尾でその横が鹿目…前が躄で、その右が暇ちゃん。 なんでだ… 机に突っ伏してた鹿目がさっきから頭だけこっちに向けて、目を見開いて無表情で見てくる…滅茶苦茶、見てくる… どうしてこうなったのか… それは、、、──── 「私は躄の隣だから!」 「…窓際がいい」 「えっ…俺も窓際がいいんだけど…」 「・・・」 「おい、碧、じゃんけん!」 「ダメだって!躄の後ろに変態とか絶対に!勝ってよ!?私の後ろも嫌だけど!」 「…暇、もう怒るよ?」 「んん…ごめん」 「お前、どんだけ嫌われてんだよ…」 「鹿目、ジャンケンほい!(早口)」 「なっ!はっ!………三…五回勝負!」 「「ジャンケンほい!」」 ・・・・ 最初は僕がパーで鹿目がグー 急に仕掛けられるとグーを出してしまうというアレ。 …窓は譲れない 次が、僕がチョキで鹿目がパー 僕がグーで鹿目がチョキ そんな感じで三連続で勝った。 何年か前に流行った、じゃんけんの法則?ってのを使ってみたけど、多分バレてない。 言わなきゃバレない。 「うわっ、うわうわっ…うーわ…うわぁ…」 何語だよ。 「僕が窓際ね。」 「うわぁー…うわうわうわぁー…マジうわぁ…」 えーと〝ぐ〟だったら、アヒルだな。
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