19人が本棚に入れています
本棚に追加
『……お前……時々物凄いことしでかすよな……』
話を聞き終えた良太が半ば呆れながら言う……
「お前のせいだよ!良太が女は自分の色に染めるものだ…なんて言ってたからつい!!」
『これはチャンスだと?後のことも考えず?』
「そうだよ!!今はいいよ…けど記憶は近いうちに戻るんだ!そしたら……ああーっ!完全に嫌われる!!こんな汚ない手を使う人間絶対に嫌いになるよ!!」
『……じゃあさ。記憶が戻るまでに真城の全てをお前の色に染めちゃえばいいんじゃね?』
「……………………………………………………………………………………え?」
意味が判らず僕は良太にもう一度言ってもらう。
『だからさ。真城の記憶が戻る前に、お前のことが好きで好きでたまらない!お前無しじゃあ生きていけない…てくらいに、お前のこと好きにさせればいいんだよ』
「そ、そ、そ、そんなことできないよ……」
電話で良太と話してるだけなのに真っ赤な顔の自分……
『じゃあ嫌われるだけだね』
「アッサリ言うなーっ!!」
『だって、確かにお前が言うように、お前がやったこと最低な行為だもん』
グサッ!!!!
僕の胸にナイフが何本も突き刺さる……
最初のコメントを投稿しよう!