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しかし……相手は学校1の美少女……真城結衣だぞ?
あの真城さんが僕なんかに本気で惚れると想像できるか?
『だって今、真城は記憶が曖昧なんだろ?今がチャンスだとお前も思ったから卑劣な行為を……』
「うわああああああああああっ!!頼むから卑劣とか汚ないとか言わないでくれ!!自分でも重々承知なんだよー!!」
『わかったから泣くな……とりあえず今は真城はお前のこと彼氏だと思ってるんだし、ここがチャンスだろ?ドンドンお前のこと好きにさせちゃえ』
「で、できるかな?僕なんかに……」
『出来なかったら嫌われるだけだ。今までと変わらない』
「いや!今までだって嫌われてなかったからね!!」
『お前のこと記憶になかったんだろ?嫌われてる方がよほどマシだろ?記憶に残るんだからさ』
グサッ!!!
再び良太の言葉が胸を抉る。
『嫌いと好きは紙一重と言うぜ……嫌われてもいいじゃんか?何もなかった今までとは違う。それにお前、真城のことあまり興味なかったんだろ?存在が遠すぎる…とか訳わからねー理由で。』
そうだ……確かに……
今までだって、真城さんのこと、キレイだな…カワイイな……とは思っていても、恋心を覚えたことは無い。
それはあまりに僕とは違いすぎる存在だったから……
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