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だって、例えばだけど、テレビに映るアイドルや、アニメのヒロインに本気で恋するか?
憧れはあるけど……
え?する奴もいる?
けど、それは絶対に報われない恋だろ?
絶対に報われないのにする恋って意味ないじゃないか!!
だから僕は真城結衣だけは恋しない…と自分に誓っていた。
『だろ?ようは嫌われてもいい相手なんだろ?だったらさ~真城に記憶が戻るまでの間、一時の彼氏として割りきってさ~いろんなこと楽しめばいいんじゃね?難しく考えずさ~』
いろんなこと楽しむ?
良太の言葉にゴクッと唾を飲む……
『あの真城の彼氏を短期間だって経験できるんだぜ?いっそ嫌われるの覚悟で彼氏だから出来ること色々やっておけば?』
「か、か、彼氏だから出来ることことこと?」
声が震える……
いかがわしい事を想像したのは言うまでもない。
『まあ、エロ…もとい、ギャルゲーをクリアするくらいの気持ちで頑張ってみろよ?な?』
「つまり……真城さんの記憶が戻るまでに僕が真城さんを染めればハッピーエンド……」
『ダメだったらゲームオーバー。それだけだ』
「そっか……これはゲームなのか……そうだよな?元々交わることがない僕と真城さんだもんな……ダメで元々だし行ってみるか……うん……」
スッカリ良太に乗せられて、やる気満々になる僕だった。
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