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次の日……
僕は真城さんの病室の前で立ち止まっていた……
「……なにが……ゲームのつもりでだよ……これは現実なんだぞ……あいつ(良太)と話してると、いつの間にか乗せられてるから怖いんだ……」
考えてみれば……
昨日のは冗談です……
僕は彼氏じゃありません!
と、今日言う分ならなんら問題なくない?
多少は怒るかも知れないけど、昨日は冗談…て言える雰囲気じゃなかったし……
それに真城さんには、本当に好きな人がいるはず……
誰だかは知らないけど、告白されて断る時に必ず……
「私、他に好きな人いるので…」
と言っていたのは周知の事実。
僕じゃなく、君が好きな人は別にいるんだよ……
と教えてあげれば、僕のことなんかすぐに忘れるだろ。
なんせ僕は影が薄いから!
よし!これだ!これで行こう!影の薄い自分に悲しくなるが構わない!よし!行くぞ!
長い頭の中での会議が終わり僕はガラッと病室のドアを開けた。
「真城さん見舞いに来た……………」
見舞いに来たよ……と言うつもりが途中で止まる……
「え………」
真城さんも僕を見て止まる……
ベッドの上で真城さんは、身体を濡れたタオルで拭いていたのだ……
もちろん上半身は……
「……………………」
ピシャッ!
ドアを閉める……
僕は今……何を見たんだ……?
あれ?顔から滝のように汗が流れてきますよ?
あれ?変~。すごく変~
僕心臓ドクンドクン言ってる~
まるで42.195キロ全力で走った後みたい~
死ぬわっ!!
「は、ハハハ…なんてね…」
もはやパニックで何を言ってるのか自分で判っていない。
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