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「名前!!」
「はい?」
「名前教えて!そうしたら思い出すかも!昨日聞くの忘れてて……君の名前教えて!」
ビッと僕の顔に人差し指を向けて聞いてくる。
「……村崎…佑……」
僕が答えると、真城さんは嬉しそうに笑う。
「佑…くんか~、ね?私は佑くんのことなんて呼んでた?佑くん?佑ちゃんかな?それとも佑って呼び捨て?」
「それは……村崎くん…て……」
僕が答えると、少し残念そうな顔を浮かべる。
「あれれ?思った以上に深い仲じゃないのね?私達……もしかして付き合いだしてまだ浅い?」
付き合いだしてもなんも……付き合ってないから……
「あの……そのことで話が……」
「ん?」
!?
目をクリッとさせて僕を見る真城さんに胸が高鳴る……
ヤバイ……
滅茶苦茶カワイイ……
このカワイイ顔を見てると、言葉が出てこなくなる……
「ん?どおしたの?ん?」
ワザとやってるのか?カワイイ顔を傾げると、さらに僕の胸を萌えさせる。
「あ、いや、その……さっきは本当にごめんなさい…その……身体拭いてた時に……」
「あ……」
顔をカァーと赤くさせる真城さん……
けど、すぐに笑ってベッドの上でトランポリンのように跳ねる。
「いいよ~、見られたのが彼氏だしね~」
彼氏じゃないんですけど……
ただただ申し訳なく感じる。
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