第2話

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「名前!!」 「はい?」 「名前教えて!そうしたら思い出すかも!昨日聞くの忘れてて……君の名前教えて!」 ビッと僕の顔に人差し指を向けて聞いてくる。 「……村崎…佑……」 僕が答えると、真城さんは嬉しそうに笑う。 「佑…くんか~、ね?私は佑くんのことなんて呼んでた?佑くん?佑ちゃんかな?それとも佑って呼び捨て?」 「それは……村崎くん…て……」 僕が答えると、少し残念そうな顔を浮かべる。 「あれれ?思った以上に深い仲じゃないのね?私達……もしかして付き合いだしてまだ浅い?」 付き合いだしてもなんも……付き合ってないから…… 「あの……そのことで話が……」 「ん?」 !? 目をクリッとさせて僕を見る真城さんに胸が高鳴る…… ヤバイ…… 滅茶苦茶カワイイ…… このカワイイ顔を見てると、言葉が出てこなくなる…… 「ん?どおしたの?ん?」 ワザとやってるのか?カワイイ顔を傾げると、さらに僕の胸を萌えさせる。 「あ、いや、その……さっきは本当にごめんなさい…その……身体拭いてた時に……」 「あ……」 顔をカァーと赤くさせる真城さん…… けど、すぐに笑ってベッドの上でトランポリンのように跳ねる。 「いいよ~、見られたのが彼氏だしね~」 彼氏じゃないんですけど…… ただただ申し訳なく感じる。
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