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「佑くんだから……いいよ…えへっ」
ペロッと舌を出して笑う真城さん……
ヤバイ……
胸のドキドキが止まらない……
マジで……好きになってしまう……
「ね?私達って……その…あのね……アレ……した?」
「なっ!?」
真っ赤な顔で聞いてくる真城さんにパニクる……
「そ、それは……」
「それは?」
「それは……」
「うん。それは?」
「……してない…よ……」
ボソッとつぶやいた僕に真城さんは少し残念そうに……
少しホッとしたように……
「な~んだ~」
タメ息をついた。
「こんな写真持ってるくらいだから絶対深い仲なんだろうな~て、ずっと思ってたのにな~」
と言って、僕の寝顔の写真を出してくる。
「ちょ!?そういえば昨日返してもらってなかった!返してよ!」
写真に手を伸ばすと、真城さんに「嫌だよ~♪」と、かわされる。
「これ私の写真でしょ?私の持ち物」
「違うんだよ。色々あって、なんで真城さんが持ってるのか僕もわからないんだけど、それは姉ちゃんが撮ったもので…いいから返してよ~」
「え~?でも私が持ってたんでしょ?だったらやっぱり私の写真じゃない!嫌だよ~だ♪アハハハハハ」
「こら!返せ!この!」
いつの間にか笑いながらベッドの上で写真の取り合いっこになる……
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