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『俺は……』
「うん……ありがとう…良太…」
『………………』
「良太?」
なにやら電話の向こうで良太の動きが止まってるようだ……
『あああああああああああっ!!やっぱりダメだ!なんで佑なんだよ?あの真城結衣だぞ!?ニセ彼氏俺がやりたかったわ!!』
ついに本音が爆発する良太……
『ふざけるな!ふざけるな!シット!!真城結衣だぞ!!お前誰を彼女にしたのか承知だろうな!?ああー!クソ!せめてこのスクープを新聞に載せたい!!』
「止めてよ!!」
慌てる僕に良太はヘッと笑う。
『しねーよ!いつ真城が記憶戻って、違います。と言うかわからない記事書けるか?ただこれだけは覚えておけ……お前が本当に真城結衣を染め上げた時は真っ先に俺がスクープする。新聞を号外で出すからな?覚悟しておけ』
電話の向こうでフ…と笑ったのがわかった。
「うん……そうなるように…頑張るよ……」
真城結衣と付き合う……それがどれだけ大変なのか?
まだ僕はわかってなかったのでした……
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