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「そして、そんな写真を私が持ってた……てことは……」
イヤー!と恥ずかしくて真っ赤な顔を両手で隠す真城さん……
この写真を撮ったのが自分だと勘違いしてるようだ。
「だ、だ、だって寝室ですよ?ベッドの上ですよ?」
「う、うん僕の部屋だね……」
いつも凛々しい生徒会長の真城結衣が真っ赤な顔で慌ててる姿がなんだか新鮮だ……
「こんな写真、よほど深い仲じゃないと撮れないよね?ね?」
「ま、まあ、肉親以外では厳しいかと……」
「と、言うことは……私はあなたの彼女……?キャー!恥ずかしいー!!」
ガバッと頭から布団をかぶる真城さん……
こんな真城さん、滅多に見れないぞ。
少し楽しくなってしまう僕。
「彼氏……さんですか?」
改めて聞いてきた真城さんをクスッと笑ってしまう。
「そうだよ。まったく、イタズラ好きなんだから結衣は…寝てる顔を写真に撮るなんて……」
「やっぱり!やだ私って、大切な人のこと全然覚えてないなんて!ごめんなさい!ごめんなさい!」
さっきまで真っ赤な顔で恥ずかしがっていたと思ったら、今度はベッドの上に土下座して謝り出す真城さん……
「いや……冗談……なんですけ…ど…」
僕の言葉にも耳を貸さず、ひたすら謝り続ける。
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