第2話

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「私…私………なんてこと……全然思い出さないなんて……大切な人なのに……」 「あ、いや、だからね……」 苦笑いの僕だが、だんだん笑えなくなる…… 「だってベッドの上で写真を撮る仲ですよ!なのに……なのに~」 「え……」 ついに真城さんは「うわ~ん」と声をあげ泣き出してしまった。 「ち、ちょ…!?違う!違うから!」 「なにが…違うの~わ~ん」 「いや、だからね、彼氏じゃないの僕!この写真も真城さんが撮ったんじゃなく、僕の姉ちゃんがね……」 すると真城さんはピタッと泣き止んで僕を見る。 「彼氏…じゃないの?」 「うん。だから真城さんが僕のこと覚えていなくたって全然いいの」 ……言っていて自分が少し悲しい…… つか、全然覚えてないって、それはつまり僕の影が薄いから普段から印象が無い……てことでしょ? まあ、しかし、そんなことは慣れている! 僕が今まで告白してきた女子には全員に「村崎くんのことよく知らない」と断られてきたんだから! ハーハハハハ!僕は影が薄いんだー♪ 「……………………」 「ど、どうしたの?なんか今度はあなたが泣きそうになってるみたいだけど……」 「いや……少し…自分が不憫に感じられただけ……」 目頭を押さえる僕。
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