第2話

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彼氏じゃない…… 本当のことを言わなきゃ! けど…… 「か、彼氏じゃ……な…………」 なぜか言葉が詰まる…… 言いたくない…… 彼氏じゃない…と言ってしまえば、またいつもの僕と真城さんに戻ってしまうんだ…… 片や生徒会長でみんなの憧れの的の真城結衣…… 片や、目立たなくて、友達の少ない僕…… そんな……交わることない二人が、今は二人だけで病室にいる…… そして真城さんは僕のことを彼氏……と思ってる… 仮だけど、あの真城結衣の彼氏でいるんだ今は…… 「…………」 ジッーと僕を見る真城さん…… カワイイ…… ふと、冷静になれる…… そう、真城さんはカワイイし、頭も良いし、運動も抜群……僕とは違うんだ…… 僕なんかがつり合う相手じゃない…… 「僕はね……」 ただのクラスメート……と言おうとした瞬間、頭に良太の言葉が響いた。 「お前の色に染めろ!佑!」 !? そうだ……今の真城さんは記憶喪失…… 言わば真っ白なキャンバス…… 確かに普段の真城さんと僕じゃあ、つり合わないけど、今の真城さんなら…… まるで悪魔が降りてきたように僕の頭に次々と言い訳が浮かぶ。 僕色に……してしまえば…… その時!村崎佑に一筋の閃光!!(ナレーションカイジ風に) 「僕色に……染めちゃえ……」 ざわざわ…… 僕の頭に悪魔的思考が閃いた。
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