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「うわああああああああああっ!!なんかとてつもなくとんでもないことしでかした気がするんですけどぉー!!」
自宅に姉ちゃんの車で帰ってきた早々僕は叫び出した。
自分の部屋のベッドの上で転げ回る。
「どうしよう……あの時はつい魔が差して、あんな嘘ついちゃったけど……こんなの絶対許されることじゃないよな?記憶が曖昧な真城さんを騙してるんだぞ?」
自分がしでかした、とんでもなく悪いことに良心が痛む。
「今日……僕がやったことは……例えて言うなら……」
真城さんにお酒を飲ましてグタングタンに酔っ払ったところを……
「って、それレ〇プだろっ!!」
自分の想像にツッコミを入れる。
しかし、レ〇プは行き過ぎてるもの、やったことはたいして変わらない。
「詐欺だぞ?反則だぞ?犯罪だぞ!!どうするんだよ!僕!!記憶が曖昧な真城さんを良いことに自分が彼氏だって記憶を植え付けるなんて!!」
だあああああああああっ!!
と、叫んでると……
『ドスコイ電話だよ。ドスコイ電話だよ』
携帯が鳴り響いた。
「誰だ?」
僕は携帯のディスプレイに親友の青田良太(あおた・りょうた)の名前を見る。
「良太!!」
『うおっ!?いきなり大声でなんだ!?』
驚く良太に僕は全てを話すのだった。
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