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邪眼は月輪に飛ぶ
恐ろしい鳥がいたーその鳥は「その眼で見られたものは、すべて死んでしまう」力を持っていた。
その鳥を一度撃ち落としたことのある猟師、鵜平(うへい)は、逃げ出した鳥を再び撃ち落とす為、再び銃をとる
てな話。
藤田氏の「おとぎ話」が完璧に表現された短編です。
「うしおととら」の終盤でよく表現された「文明」と「妖怪」の戦い。そして文明が歯がたたず、最後には「自然」の力を最大限に生かす鵜平が勝つストーリーですね。
まぁ…最初から最後までガッチリとした流れで、特筆すべき点の少なさが逆に目立ってますな。笑
邪眼の鳥「ミネルヴァ」の生まれもっての切なさが、ちょっと泣けます。
あと、戦いのラストシーンには感動しました。
藤田さん節満載のいい作品だと思います
6点
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