深愛~美桜と蓮の物語~Forever Love 2

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「えっと、今年の誕生日にはジッポをプレゼントしたかな」 「ジッポか~、確かにタバコを吸う人にとっては必需品だね」 「うん。それに、去年はお財布でその前の年が腕時計だったと思う」 「・・・なるほど・・・」 葵さんとアユちゃんがあげてくれた品を頭の中にインプットして 「葵さんもアユちゃんもありがとう!!すごく参考に・・・」 お礼の言葉を述べながら深々と頭を下げているまさにその時ビップルームのドアが勢いよく開き 「なんの参考?」 姿を現したのはケンさんだった。 男の子達に呼ばれてこの部屋を出ていった時の険しい表情とは打って変わって、 すっきりと清々しい表情のケンさんは 「蓮とヒカルもすぐに戻ってくるからもうちょっと待っててね」 私とアユちゃんにそう告げてから、葵さんの隣にドッカリと腰を下ろした。
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