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その後も私は綾さんやお父さんに相談を持ち掛けてみたけど、綾さんとお父さんも言う事はケンさんと同じような事で
結局、プレゼントを決めるような案を聞きだすことは出来なかった。
そうしている間にも時間だけはどんどん過ぎていき、とうとう蓮さんの誕生日まであと2日となってしまった。
「…どうしよう…」
私は、途方に暮れていた。
「おい、なんか顔がヤベェーぞ」
そんな失礼極まりない発言を平然とするのは、前の席の海斗だった。
「腹でも痛ぇーのか?それならさっさと便所に行って来いよ」「別にお腹なんて痛くないし」
「じゃあ、なんでそんな死にそうな顔してんだよ?」
「…」
「…」
無言の私に海斗はあからさまに顔を顰めた。
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