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"ヒーロー"と言うものは
男ならば全員が
簡単になれるようなもので無い。
力・知識・技術の3つが
普通の人よりも優れていて
なおかつ誰もが認められた
選ばれし者しかなれない
…と、僕は少しだけ考える。
泣き虫でヘタレで運動音痴で
皆にバカにされるへなちょこが
"ヒーロー"になれるワケが無い。
そこは僕も納得している。
そもそも"ヒーロー"に憧れるのは
自分自身の限界を知る
汚れた大人の男性よりも
まだ自分の限界や
薄汚れた世界を知らない
純粋な心を持つ幼い男の子の方が
多いだろう。
だってヒーローなんて
所詮はテレビの世界だけだ。
アベ○ミックスで景気回復した
なんて騒がれているが
相変わらず不況なこのご時世に
パラレルワールドがあったり
未来の予知が行われたり
人生をリセット出来たり
透明人間になれたり
悪魔と契約したり
悪い魔術師が世界を滅ぼそうとしたり
非科学的な出来事が
起きたりするワケが無い。
古来の時代よりも
発展している時代に
科学で証明出来ない出来事は
全てファンタジーを扱う
フィクション小説の中だけなんだ。
だからこそ今の世界に
"ヒーロー"なんて必要ない。
汚れた世界を見てきた僕は
そんな現実的なことを思って
暮らしていた。
━━ つい最近までは。
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