第00章:終焉の始まり

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    「…なんで、でしょうね?」  いや、やっぱり  正直にぶっちゃけることにしよう。  散々ここまで色んな事があっても  今でも信じれない僕自身が居る。  テレビで見るヒーローの敵って  ゴ○ラみたいな怪獣だったり  気持ち悪い姿をした化物だったり。  僕の中での敵のイメージが  強いだけあって  目の前で起こっている状況を  把握しきれず、  自分自身を怨みたくなる。  それほど綺麗で可愛くて  僕にとってはとても残酷なモノ。  ただただ誰も傷つかずに  日々を笑顔で  幸せに暮らして欲しいと願い、  自分の手で世界を救おう  なんて格好いいことを思ったから  神様に持ちかけられた  "ヒーロー"の話に賛成して  世界を守る素敵な  "ヒーロー"になっただけなのに。  「…う…嘘、……だ…よね…」  …誰も良いから  今、ここで原稿用紙に  100文字以内で簡易に  なおかつ馬鹿な僕でも  分かりやすく纏めて教えて欲しい  って誰かに願いたい。  そうしないと  今直ぐ泣き出したい気分だ。  いいや、もうとっくの前から  目から雫が溢れているんだ。  「泣き虫ヒーロー、少し素敵ね?」  ━━━ 僕は神様を憎んだ。 .
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