第3話

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「行こうぜ」 「行かない」 いつまでも終わることのない押し問答。 ……何か良い言い訳が無いかな……。 そんなことを考えていると 「じゃあ、ジャンケンで決めようぜ」 蓮さんが不敵な笑みを浮かべて提案した。 「ジャンケン?」 「いつまでもここでこうしていても埓があかないだろ?さっさとジャンケンで決 着をつけようぜ」 ……確かに……。 ジャンケンで勝てば行かなくていいんだ。 そう思った私は 「分かった」 頷いた。 「よし、最初はグー。ジャンケン」 「ポイ!!」 気合満点で私が出したのはグーで 蓮さんが出したのはパー。 「イヤ~!!」 頭を抱えて絶叫する私の横で蓮さんは小さくガッツポーズをした。
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