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着替えを終えリビングに戻った私を見て、蓮さんは一瞬目をまるくしたけど
「それも可愛いじゃん」
と、言ってくれた。
だけど、また爆笑していたからこの言葉も社交辞令に違いないと思う。
普段、出掛ける時と殆ど変わらない格好の蓮さんに
「そんなに薄着だったら凍死するよ」
って、教えてあげたのに
「凍死する程寒くねぇーよ」
って、また笑われた。
やっぱり蓮さんは寒さの恐怖を分かっていないらしい。
しかも
「寒くて死にそうな時にはお前がいるし」
って、私を見るので
「私の服は貸せないから!!」
そう断言したら
「誰もお前の服を貸りようなんて思ってねぇーよ。第一、サイズが違い過ぎて着
れねぇーだろーが」
って、呆れ果てたように言われて、そう言われてみれば確かにそうだと妙に納得してしまった。
……じゃあ、蓮さんは私に一体なにを求めているんだろう?
一応、確認の為に聞いておこうかと思ったけど
「行くぞ」
蓮さんの声に
……まぁ、いいか。
私は、早々に諦めた。
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