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嫉妬にも似た気持ちで二人を見つめる。
突然視界に真田の姿が......アイツが馴れ馴れしくも更科に話しかけてやがる!!
(クソッ......)
会話の内容が気になり、気づいたら俺は3人の傍へ向かっていた。
「誰だかよくわかんないけど、人違いしてない?バスケやってたのは俺の弟だよ。俺はずっと野球一筋!」
そいつは迷惑そうにそう言った。
(え?弟...!?野球......!?)
頭の後ろをガーンと殴られたようなショックが全身を包んだ。
(更科葉月じゃない......!?人違い???)
「更科葉月は今どこにいるの?」
その一言を搾り出すのがやっとだった。
「あ、葉月は俺の双子の弟で、ココに一緒にきたけど、普通科にいるよ。」
あっけらかんと話すその茶色い瞳と目が合う。
思わずドキッと心臓が跳ねる。
似ている......双子......!?
「なんでっ??」
思わず俺は詰め寄っていた。
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