第3話

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午前中は午後からの打ち合わせの準備で追われ、気がつくともうお昼になっていた 「せんぱ~い 残念なお知らせがあるんですけど~ 私~今日のお昼はちょっと別行動しますね 寂しいでしょうけど、華子先輩と二人で食べてくださいね」 ……ハイハイどうぞご自由に 華子さんと二人でゆっくり落ち着いて食べれるなんて久しぶりで嬉しいわ! 「あら、そうなの~ 私も今日はちょっと用があって外に出るつもりなの 蒼空ちゃん、一人になっちゃうわね どうしよう 一人でも大丈夫?」 あの……一人でも大丈夫?かと今尋ねられましたか? 一応成人式はとうに済んでいるし、社会人だし、お昼を一人で過ごす事なんて今まで何度もありましたし、みなさんの心配の意味がわかりません… 「えー 華子先輩もですかぁ~ じゃあ蒼空せんぱい一人ぼっち? かわいそう~ 誰かいないかなぁ…… あ、松澤君どうせ暇でしょ お昼、蒼空せんぱいも連れてってあげてよ」 「いいですよ 佐伯さんなら大歓迎です 今日は営業の宮田達と外食いに行くから一緒に行きましょう 宮田達、佐伯先輩の事いつも聞いてくるから、大喜びすると思いますよ~ あ、ちなみに今日はカツ丼食いに行くんですけど、佐伯さんカツ丼好きですか?」 オイオイ 何なんだこれは……! 私を無視して勝手に繰り広げられる会話 「ちょっと待った!あの~先程からみなさん何を言ってるのでしょうか?私のことならこれっぽっちも心配無用ですので、どうぞ皆さん心置きなく行ってきて下さい」
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