第3話

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「部長、課長はどうしたんですか?今日午後からいなかったですよね?」と松澤君が挙手をしながら大きな声で部長に聞いた 「はい、松澤君、お答えします 桐谷君は来月からコンビニに置く我が社のスイーツの件で営業部長に駆り出されていたんだよ さっき連絡があって、一度社に戻ってから行くから19時は過ぎてしまうので先に始めててほしいと言ってたよ」 「わかりました!じゃあ、もうすぐ見えますね」 ふ~んそうだったんだ~ 外回り行ってたんだ~ ふ~ん… 前の席の松澤君達の話を聞きながらチビチビサワーを飲んでいると、隣の主任が私の顔も見ずに、 「佐伯さ、昨日何かあったのか」 と聞いてきた…… 昨日……昨日、何かあったどころじゃないけど、私もなるべく平静を装って主任の顔を見ずに、 「昨日ですか?特に何もなかったですよ」 と答えた 「そっか~ なんか今日1日変だったぞ 悩み事あるなら、聞くぞ その…まぁ、一応同期だしな」 ………ちょっとビックリ…… そんな気遣い出来たんだ… ウフッ  なんかちょっと嬉しい 「ありがと  今は悩み事ないけど、何か出来たら相談するね その時は宜しくお願いします」 ペコリと頭を下げてニコッと笑って主任の顔を見たら 柄にも無いことを言ったせいなの か、主任は私の顔を見たまま少し顔が赤くなってた あらら意外とカワイイとこもあるんじゃん でも言ったら絶対倍返しされそうだか黙ってよう
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