第3話

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部長がお会計を済ませ(毎回部長と課長で折半してくれてる)、みんな電車で帰る為に駅へと向かった 課長はヒカルさんに店の前までタクシーを呼んでもらい、到着するまで店内で待たせてもらった 相変わらず私は課長の膝枕のままだ すると、課長が私の髪を撫でながら小さな声で耳元に口を寄せて囁いた 「…どうやったら俺のものになってくれる…?」 その声は掠れていて、とても色っぽくて、身体の内側からゾクゾクと痺れて捕らわれた様に動けなくなった 「課長…?」 私は目を開けて、身体の向きを替え、膝枕されたまま課長を見上げた… 二人の視線が合う お互い何も話さず見つめ合う… 課長が私の顔にかかった髪を手ですくように後ろへ流す 二人の視線は重なったまま 『この人に触れたい…… そして私に触れて欲しい……』 本能がそう私に呼びかけている 私は手を伸ばし両手で課長の頬に触れる ビクリ… 課長が一瞬困ったような表現をする それでも私は課長から視線が外せない…… 頭の中では課長を困らせちゃいけない、早く離れなきゃ、って思っているのに、身体は全く違う動きをしてしまう 「か…ちょ…」 そう言い終わる前に課長の顔が重なり私の唇に触れた
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