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一時間もたった頃、
私は後ろから声を掛けられた。
振り替えると先ほど遅刻してきた
金子 淳さんだった。
「名前は?」
え?私ですか?
「吉川 小百合です」
「携帯の番号とメールアドレスを
教えて下さい。あ、俺のは名刺に
書きました」
金子さんから名刺を貰った。
手書きで携帯の番号と
メールアドレスが書いてあった。
名刺にも携帯番号が
印刷されているが
こちらは社用らしい・・・
私も名刺を出して携帯番号と
メールアドレスを書いて渡した。
私の名刺を見た金子さんは
ちょっとビックリしてから
「研究職員?凄いな。
あの、改めて連絡して
良いですか?」
構わないので・・・
書いて渡したのだが?
「はい。構わないので書きました」
「ハハ、君って見た目と
違って変わってるね・・・
じゃあ、改めて連絡します」
と、言うと他の女子の所に
行ってしまった。
えりは
「かなり、女遊びしてそうだね。
なんだか慣れてるね?」
と、私に言ってきた。
「うーん、そうだね。
でも連絡は来ないかも?」
「なんで、小百合って可愛いし」
「や、研究職員って
知るとビックリ
してたからね。
固いイメージの
職業の私には
どうだろうね?」
「まあ、連絡があったら
教えてよ。私は今日も彼氏候補は
見つからないなぁ・・・」
「そう?じゃあ、
また誘ってよ。
えり」
「やっと小百合も彼氏を
作る気になったか。誘う、誘う」
その日は2次会には行かず
えりと帰る事にした。
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