宿命~その後~

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時間はあっという間に過ぎてしまいます。 私はすぐに就職活動を始めました。とはいえ焦ってはいませんでしたが。 福田さんに閉店の報告をした時に事務員の仕事はすぐに紹介出来ると言われていたので、最後はお願いすればいいなと余裕でいました。 ただ、その会社は自宅から遠い。車がない私には通勤がきついし、今の家賃を払っていける給料は最初から貰えません。田舎のため、夜のバイトにも通うのはムリだし… しかし、何と田舎の実家から歩いて通える距離! と、言うことは実家に帰るという選択になってしまうのです。 長年親から離れて生活していた私にとって煩わしいことですが、お金をためるにはとても有利。 田舎のため、夜の街にもなかなか出てくることは出来なくなりそう、少し悩みました。 親は大歓迎してるし、この就職難。しばらく親にお世話になり、安定したらまた考えようと決心しました。 思いがけず自宅の引っ越しもすることになり、忙しい毎日になってしまいました。
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