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話をしている間ずっと考えていた。みゆは何をしに来たのだろうか?と。
いろいろ質問された。一人で店をやっていくには、月どのくらい売上必要か、店を開くにはどのくらいかかるのか。
ピンときた私。
「みゆこの店やる?」と言っていた。
突然のことではない。稼ぎ時の12月さえ普段と変わらない売上のためかなり凹んでいた。
周りの店も同じようでどんどん潰れていた。
潮時かな?と思い始めていた。潰れる前に辞めたかった。再就職するにも就職難の今、コネでもなければ私の働く会社なんて有り得ない。
もう夜は卒業しなければ。コネがありそうな今しかないのではないのかと考えていた矢先だった。
みゆは、「マジで?あんた店閉めるの?実はその相談にきたんだ~」と案の定の反応。
私は思っていた事をはなした。一般人になりたいんだと。朝起きて夜寝る生活をしたいんだと。
その後隠すことなく、経費などの説明をして、とんとん拍子にいぬきで売る事が決定した。
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