宿命~その後~

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みゆは現場のキャリアは私より長い。雇われママは何度かしていたが経営は初めて。開店準備や手続き、経理面など教え、全てを置いていく代わりに一ヶ月分だけお給料ちょうだい!と言ってみゆはOKし、みゆは3月で店を辞め、私は4月で閉店することを約束した。お互い裏切りは無しね!と確認して、景気づけに飲みに行った。みゆのおごりで みゆと話しながら私はいろいろ考えていた。 福田さんが事務の仕事なら春にはあるって言ってたな~と計算していた。 ある病院の事務長が昼間働く気はないか?と聞いていたし、仕事は何とかなる気がしていた。 万が一すぐに仕事が見つからなくても別に最初はバイトでも構わない。 コンビニでも何でも…夜ならいくらでも働ける店はある。焦る事はない、今の私の給料だって微々たるもんなんだから。 とにかくこのチャンスはつかまなきゃ!と決意していた。 大丈夫。どんなに大変でも私は頑張れる。そう、確信していたから。
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