第2話

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「よし、じゃあアラスカに行って地球を救おうじゃないか。僕は一足先に行って待っているよ」  白鳥君はそう言い残して消えてた。譬えや比喩ではない。まるで幽霊のように消えていった。そういえばテレポーテーションって言っていた気がする。  残された僕は人差し指と中指を眉間にあてて、そっと眼を閉じた。目蓋の裏側で、じっとアラスカを想像してゆっくり眼を開けた。  やっぱり、そこはいつもの校庭だった。だって無いもの、超能力。  僕はまた空を見上げた。涙がこぼれないように上を向いている訳ではない。だが少し太陽が眼にしみた。  よし、この嘘は付き通そう。僕はそう決意した。  そして、明日には地球が無くなっていることを切に願った。 ーーえんどーー
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